40年ぶりの相続税改正

40年ぶりに相続税の大改正が今年から施行されます。

相続税基礎控除額の縮小は2016年にありましたが、今回の改正は国が

「取れる税金は沢山取るぞー」と

「相続の調停、裁判が増え、介護老人も増えたけど、そんなに人がいないから争いの数減らすよー」

の意図が見え見えです。

 

細かな改正内容はネットにも沢山掲載されていますので、そちらを参考にされて下さい。

ここでは私達で気をつける事を2つほど書きます。

 

①自筆証書遺言管理

今までは、自筆証書遺言は事前開封をした場合は無効になったりと手続きが面倒だったり、見つけられなかったりとトラブルが多かったのです。しかし今回は自筆証書遺言を法務局で保管してくれます。

と言う事は、生前メモ書きでも良いので、自分の都合の良い遺言を書いてもらったらそれを法務局に保管してもらえば、法務局が正当な遺言と認めてくれます。

 

②特別寄与

これは義理の父を嫁が介護しても、結局遺言にでも書いてない限り嫁は財産を1円ももらえません。これからの超高齢化社会ではどんどん介護老人か増える訳ですから、嫁の立場としては何ともやり切れない。

だったらいっそ介護施設に入ってもらった方が良いわけです。

でも特別養護施設は平均4年待ちの現状。

娘は外に出て面倒も見ない、となると結局嫁が見る、嫁が見ないなら長男が仕事を休むなどで見なくてはならなくなります。

これは、ただでさえ減少している日本の生産人口をより一層減少させてしまいます。

だったら嫁にも財産をあげて面倒を見てもらいましょう、という事。

もし自分の嫁が自分の両親の面倒を見る気が無いようなら、早目にこのお話をして、今のうちから心の準備をさせてみてはどうでしょうか?

 

何だかとてもブラックな話になってしまいましたが、一番良い相続対策は

「家族仲良く」

だとつくづく思います。

色々なテクニックや知識が出回っていますが、

そこに時間を使うより、家族と話す時間を作ってみて下さいな

きっと心も財産も豊かになれると思います。